亡き夫との前世の記憶

今回は、クライアント様のご了承を得て、前世療法のセッションの一例をご紹介させていただきます。

「ヒプノセラピーの基礎も学んだし、短めのヒプノセラピーも受けたことがあるけれど、まったく何も見えなかったんです!
私には無理なのかな、と思いつつも、あなざわさんのプロフィールを読んでピンときて申し込みました」

そんな風に、疑心暗鬼な気持ちを持ちつつ、前世療法に申し込んでくださったYさんのセッションです。

運命の出会い

Yさんは、10年以上前に元ご主人を病気で亡くされました。
その後は、シングルマザーとして必死に働き続け、ふたりの我が子を育て上げました。

その後、別の男性と出会い、今は再婚されています。

「今のだんなはしっかりした強い人だけど、ちょっと難しい人なので、だんなの機嫌を損ねないように気を遣いながらの生活でね、ちょっと大変です。
比べてはいけないけど、亡くなった主人がね、いかにいい人だったかと改めて思うんですよ」

前のご主人とは、お見合いで知り合ったそうです。
事前に見せられた写真は、弱々しい印象がありタイプじゃなかったので、会う前からお断りしよう、と思いつつ、お見合い場所のホテルに向かいました。

その日は雨。
ホテルの入り口の傘立てに自分の傘をランダムに置いたら、隣の傘がボーンっと飛び出してきたように見えたらしいです。(イメージね)

そのうえ、その傘が、名前を言うんだそうです。
それは、これから会うお見合い相手の苗字でした。

 

「誰に話しても信じないけど、あの時は、本当に傘がはっきり名前を言ったんですよ。
傘を通して持ち主のエネルギーが体に入ってきた気がしました。
それでね、隣の傘は、今からお会いする人のものなんだ、って確信したんです」

 

お断りしようと思ってお会いした相手は、写真で見るよりもずっと素敵でした。
見るからに優しそうで、話し方も穏やかで。
誠実なお人柄であることがはっきり伝わってきました。

お会計でお財布を出した時には、今度はお財布から、とても清浄なエネルギーを感じたそうです。
「お財布のエネルギーを感じた瞬間、あぁ、この人はお金に対しても汚くない。キレイなお金の使い方をする人だな、って思いました」

Yさんは、それまで霊感があると思ったことがなかったし、こんな風にエネルギーで人を見るというような体験はなかったそうです。

でも、この直感を信じて結婚へ一直線。
この出会いから4か月後には結婚式をあげていたそうです。

結婚生活は幸せそのものでした。
思った通りに、非常に勤勉、とても優しく、Yさんや子供たちのことを大事にしてくれました。
現金支給だったお給料は、未開封のお給料袋そのままで毎回Yさんに差し出し、十分な生活費を渡してくれていたので、お金に困ることもありませんでした。
浮気の心配も一度もしたことがなく、とにかく信頼できる人だったそうです。

働き盛りだった40代に、重篤な病にかかっていることが発覚。
頑張った闘病生活もむなしく、ご家族を残し、あの世に旅立たれたそうです。

前世療法

そのようなお話を伺ったところでセラピータイムに入りました。

「ちゃんと催眠に入れるのか不安」とおっしゃっていたYさんでしたが、まったくそんなことはなく、むしろ、とてもお上手に催眠の世界へとすっと入られていきました。

今回の前世療法では、キャシーという女性の人生が出てきました。

前世でも夫婦だった

前世療法では、ソウルメイト(ご縁の深い魂さんたち)も確認していきます。

キャシーの生家は、貧しく、まったく余裕のない家で、そのため家庭内もぎすぎすしていましたが、結婚によって人生が変わりました。

嫁いだ先では、夫や義両親にも大切にしてもらい、穏やかで余裕のある生活ができるようになったのです。

その優しくて信頼できる夫は、Yさんの前のご主人だということが直感で分かりました。

そう、前世でも夫婦だったんです。
同じエネルギーを纏っているから、不思議と確信が起きるものなんです。

前世でも、今世でも、夫は大きな愛で包んでくれる存在でした。

キャシーの人生は、家で過ごすことが多く、そういう意味では狭い世界しか味わうことがありませんでしたが、その穏やかで平凡な日常生活を愛おしく感じていました。
庭で花々を育てたり、手芸をしたり、そんな穏やかで丁寧な暮らしが営めたのも、彼がとても安定した人柄と経済状況を持っていてくれたからでした。

キャシーは体が弱く、人生の後半は病気も患っていましたが、ずっと夫がそばで支えてくれました。

二人には子供がおらず、キャシーが先に旅立つまで、夫婦ふたりの生活が続きました。
子供に恵まれなかったことは残念でしたが、その分、二人の絆は深かったのです。
夫にお世話をしてもらいながら、体は辛くても心は穏やかなままで晩年を過ごしました。

愛をたくさんもらったことに感謝しながら、キャシーは人生を終えたのでした。

 

生まれ変わるたびに役割や立場を変えて、魂を磨いていく

魂はさまざまな立場や役割を経験しながら、成長を遂げていきます。
経験こそが魂をピカピカに磨くのです。
そのため、ご縁のある魂同士で、役割を変えて、何度も共に生まれ変わるといいます。

Yさんと夫は、前世と今世では、夫婦という同じ設定をしながらも、立場を変えて、違う経験を積むということがテーマだったのかもしれません。

前世では、キャシーが最愛の人を遺して先に逝く、という経験をしました。
そして今世では、Yさんが最愛の人を看取る、という経験をされています。

また前世では、子供を授からず、夫婦二人の生活でした。
今世では、お子さんができて、夫婦で子育てをすることを経験しました。

前世療法からの気づき

Yさんは、腑に落ちた様子で振り返っていました。

「前回は、私は先に逝ったから、今度は私があなたを見送るね、と約束したのでしょうか。
先立たれた苦労、というものを、子育てや仕事を通じても嫌というほど味わいましたが、きっと今世ではこの経験をしっかりやろう、と決めてきたのでしょうね」

 

「それにしても、ずっとこうして愛してくれていたんだな、と思うと泣けてきちゃいますね」と涙されていました。

亡くなったご主人は、生前「一番大切なものは愛だよ。病気になってそれをしみじみと感じるよ。ありがとう」とお礼を言ってくれたそうです。

 

亡くなった夫からの遺言

こうして振り返っていくうちに、Yさんは、ご主人からの遺言をふと思い出されたのです。

「人間はいつ死ぬか分からない。Yは人生を楽しむんだよ」という言葉をおっしゃっていたそうです。

この言葉こそ、今のYさんに、お空で見守っているご主人が届けたかった言葉なのかもしれません。

ご主人がいらっしゃらなくなってから、必死に働きながら子育てをして、自分のことよりもご家族や周囲を常に優先されてこられたYさん。
理不尽なことがあっても、自分が我慢すればいいんだ、とそっと心の中に収め、耐え忍んできたYさん。

こういう頑張り屋さんの方は、「人生を楽しんでいい」と自分に許可しないと、なかなか、苦労性のパターンが変えられないものです。

いいのかな、こんなに楽しちゃって。
いいのかな、私のことを優先してしまって。

そういう葛藤がしばらくあるかもしれませんが、いいんです!

ずっと譲歩する人生だったと自覚があるなら、「自分が我慢をしないと成り立たない世界」から卒業していきましょう。

罪悪感が走るくらいで、ちょうどいい塩梅だと思います(笑)

ご主人が伝えてくれたその言葉を大切に、人生をもっと楽しんで、ご自身をもっと幸せにしてあげてくださいね。

素晴らしい時空を超えた旅にご一緒させていただき、私も胸が熱くなりました。

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