こんにちは、あなざわゆきです。
1年ほど前だったかな、ある心理系のワークショップに出たときに、こういうイメージワークがありました。
何も考えずに、ありのままの自分でいればよかった、生後半年位の赤ちゃん時代に戻ってみましょう
その時、違和感が走って「いやいや、ありのままに委ねられていない赤ちゃんもたくさんいるよ」って思ったんですよね。
私のセラピーでは、イメージの中で赤ちゃん時代に退行していただくことも多いのですが、緊張が絶えない赤ちゃんや、安心を感じられていない赤ちゃんもいっぱいいます。
赤ちゃんは、親の表情や口調、お世話を通じて、自分が歓迎され、愛されているのか、疎ましく思われているのかを感じています。
お腹がすいたらおっぱいをもらえ、泣いたらすぐに対応してもらえる。
親が目をあわせながら笑いかけてくれたり、やさしい言葉で話しかけてくれる。
そういう適切なやりとりがあることで、「自分は安全だ」と思うんです。
養育環境に恵まれず、ストレスをたくさん感じていたら、赤ちゃんだってウカウカしていられないですよね、きっと。
先日も、原因不明の疲労感、頭痛や目の痛みに長い間お悩みの方がセラピーにいらっしゃいました。
この不調が起きた根本的な原因を探っていくと、イメージの中で、赤ちゃんの頃の自分が出てきました。
お父さんの荒っぽい抱き方が怖くて、赤ちゃんの自分は、抱っこされながら首を硬直させていました。赤ちゃんなのに体を緩められずにいます。
お父さんはいつもお母さんを叱っていて、家庭の中にトゲトゲした空気が漂っていました。赤ちゃんの自分も常に緊張していたことを思い出していきました。
少し成長してからは、自分のことで父親が母親をなじることが多かったので、
「お母さんがお父さんに怒られないように、いい子でいなくちゃ」といつもお父さんの機嫌を気にして、のびのびできていない様子がありありと浮かんできたんです。
このクライアントさんは、「自分は赤ちゃんの頃から父親への恐怖感を抱き続け、主に首のあたりを硬直させて生きてきたのだ」と確信しました。
その後、有名な東洋医学の治療院を尋ねたら、まさにその先生から首の緊張が様々な不調を起こしていると言われたそうです。
こんな風に幼い時に、ニーズを満たしてもらえず、安心を感じられなかったとしたら、自分が覚えているかどうかに関わらず、大人になってからも影響があることが分かっています。
それは、虐待といわれるようなケースでなくても、です。
ちゃんとごはんを食べせてもらって、洋服を着せてもらって、習い事もさせてもらっていたし、暴力もなかったし……と、ある程度恵まれた生活をしていた人は気づきにくいですが、不適切な養育によって心が傷ついたままのことがあるんです。
だからこそ、私は、自分の中の子供を癒していく、インナーチャイルドケアはとってもとっても大事だと思っています。
幼いころの自分をとことん癒してあげて、大人の自分と仲良くなれると、すごく生きやすいです。
自分を丸ごと受け入れることができるし、自分が何がしたくて、何が嫌なのかもすぐわかるようになっていきます。
8月4日(木)は、グループヒプノ「インナーチャイルド」があります。
平日の午前中なので、ご参加できる方は限られてしまうかもですが、まだ数人お受けできますので、ぜひご参加くださいね!(8月3日まで受け付けます)