こんにちは、心理セラピストのあなざわゆきです。
前回の記事に引き続き、流産や死産を経験した方に向けて、今日はぜひやってほしいセルフケアについてご紹介します。
前回の記事はこちらです。
生まれなかった命とどう向き合う?心のケアの大切さ。
おなかの赤ちゃんを見送った時のセルフケア
皆さんのお話を伺っていると、次の妊娠に向けて前向きに過ごそうとポジティブシンキングで頑張っている方が多いんですね。
悲しみを封じ込めて忘れようとしていたり、何事もなかったかのように日常生活にすぐに戻っていかれたり………。
でも、まずは傷ついた心を自覚して、自分をたっぷり労わって、優しくケアしてあげてほしいなぁと思うのです。
ちゃんと泣く。
感情を受け止め、表現していくことって大事だから。
次の妊娠のためにも、カップルの未来のためにも、この悲しい経験をどう消化し、受け入れていくのか、それがとても大切になってきます。
まずは、休息とエネルギーチャージを。
流産を経験された直後の心身のケアはとても大切です。
次の妊娠に対して前向きになれなかったり、恐怖心が消えない場合もあります。
早く授かりたいと気持ちばかりが焦ってしまうかもしれませんが、いったん、その焦りは脇に置き休息を取りましょう。
心と身体に対して十分な休息と栄養を与えてくださいね。
妊活のために我慢してきたスイーツなども、食べたかったら心の栄養として与えてあげて。
自分の中を満たしていくことを優先して、徹底的に甘やかしていいのです。
パートナーも含めて、お互いの心身がリラックスしエネルギーチャージが整うまで、ゆったりと過ごしましょう。
この人にならどんな気持ちも出して大丈夫、と思えるパートナーシップを目指して。
ひとりでもんもんと嫌な気持ちを留めている人がとても多いようです。
でも、こういう時は「分かち合える」ことが回復を早めます。
パートナーと分かち合える時間は持てていますか?
中には、流産後にパートナーとギクシャクしてしまう人もいます。
どうせ気持ちを分かってくれないと諦めずに、素直に自分の気持ちを伝えてみてくださいね。
パートナーもショックを受けていることで、うまく優しさを表現できなくなっていることがあります。
お互いに正直な対話を避けていると、いつまでも理解しあえないままになってしまいます。
本当は私はこう思っている、と素直に相手に伝えてみましょう。
どんな気持ちも吐き出して大丈夫と思える人がそばにいてくれたら、大きな安心を感じることでしょう。
アドバイスや解決策を考えなくても大丈夫です。
ただ、心の中にあった思いや感情を共有しあうだけでいいのではないでしょうか。
この人の前ではなんでも言える……お互いにそう思える関係性を持てていけたらいいですね。
会えなかった赤ちゃんに出来ることを考えてみる。
悲しい気持ちに折り合いをつけて、前を向いていくために儀式は大切な役割を果たしてくれます。
でも、初期の流産だった場合は、お葬式や火葬を行わないことが一般的ですね。
何も儀式をしなかったことで、赤ちゃんのために何もしてあげることが出来なかったと悔やむ気持ちが出てきたり、現実を受け入れることが困難になっていることもあります。
親として赤ちゃんに何かしてあげられないか、その思いを水子供養のような法要の形で表すことも出来ますし、しっくりくるやり方を考えて、気持ちを表現することができたら良いと思います。
流産した日を命日として、毎月、月命日にはお花を供えて手を合わせている、という女性もいました。
一度、亡くなった赤ちゃんに対して手紙を綴ってみるのも良いと思います。
失った命に対して弔いの行動が出来ると、前に進む力が湧いてくるかもしれません。
ヒプノセラピーでお空に還った赤ちゃんとお話ししてみる
ヒプノセラピーでは、お空に還った赤ちゃんと催眠状態の中でお話をすることができます。
流産や死産は赤ちゃんが自ら選んでいることもありますし、生まれなかったことを赤ちゃんは納得していることがほとんどです。
(私が関わったセラピーの中では、生まれなかったことを悔やんでいたり、お母さんのことを責めている赤ちゃんはひとりもいません。ほとんどが、赤ちゃん自身がお空に還る設定をして、なんらかの意味をもってお腹に宿っていたケースでした)
お母さんやお父さんが解釈していることと全く違う思いを赤ちゃんは持っていることがあります。
こちら側では大きなショックを受け、悲しみに暮れていても、赤ちゃんの方はもっと軽く考えていて、「今回はちょっと様子を見に来ただけだった」とか「ママに妊娠できる身体なんだよ、ということをまずは伝えに来た」などと思いもしなかったメッセージを伝えてきてくれることもあります。
赤ちゃんの視点を取り入れるのは新鮮な体験だと思いますし、気付きや癒しを受け取る機会になっていきます。
良かったら参考にしてみてくださいね。
少しづつでも悲しい経験と折り合いをつけ、心穏やかに過ごせますように。
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