最近、ずっと罪悪感をテーマにしたセッションが続き、そういうときには私自身がそこに向き合う時かなぁと思い、自分の中にある「罪悪感」を点検していました。
ま、人生の長さの分だけ、大小さまざまな罪悪感残ってる案件があるわけです。
あの時、あの人を傷つけてしまったかもしれない。
あの時、なんで何も言ってあげなかったんだろう。
私だけ貢献できなくて申し訳ないな。
私だけ恵まれてて申し訳ないな。
たくさん、こういう思いを繰り返してきました。
罪悪感って本当にやっかいですよね。
罪悪感を持っている時って、
自分を責めてしまうし、
足かせになって自分らしく行動できなくなるし
幸せになることをどこかで拒んでしまう。
で、気付いたんですが、
行動しても、しなくても
できても、できなくても
どっちにしたって、罪悪感になりえるんですよね。
そのくらい、私たちって罪悪感を作り出す天才なんです。
知らず知らずに罪悪感をたんまり抱えて、自分を悪者に認定してしまう。
結果どうなるかというと、自分に罰を与え続けるような生き方を選んでしまうことがあるんです。
「おまえなんか幸せになる権利はないのだ!」
「幸せになってしまったら、〇〇に申し訳ないよ」
「幸せになったら、さらに大きな仕打ちがやってくるかも(ガクブル………)」
しかもね、ヒプノセラピー的に見ると、過去世で作った罪悪感を持ち越していることもある。
魂は、経験によって自己成長をするために、あえて、いろいろな立場や境遇に身を置こうとします。
その中には、加害者になる人生とか、誰かを傷つけて悲しませてしまう人生っていうのもカリキュラムとして存在するようです。
過去世で犯したことを反省し、何百年も何千年も自分を罰し続けていて、生まれ変わった今世でもその思い癖のまま生きているとしたら?
ひゃー、もう知らないよ、って感じになりませんか?
今はまったく違う人生を歩んでいるのに、すでに終わった人生で作った罪悪感だけが生々しく引き継がれている、なんてことが、セラピー上では出てくるんです。
真実がどうかは立証できないにしても、それがその方の心象風景であることは変わりないので、深い部分に罪悪感がじっとり存在し、今に影響を与えていると言えると思います。
でも、ある実験では、罪悪感は誠実性の裏返しだ、という検証結果も出ています。
罪悪感が強い方は、誠実に生きようとする気持ちが強いといえるんですね。
そして、私たちは罪悪感を持つからこそ、未来に同じ過ちをしないよう反省したり、別の行動をしてより良い自分になろうとするわけです。
罪悪感を持つプラスの側面もあるので、そういう視点も持って自分のことを優しく見てあげたいですね。
もう自分を責めるのはやめて、罪悪感を上手に手放していきませんか?
根深いものはセルフワークでは難しいと思いますが、今日は、いったんご自身でできる罪悪感を手放す方法をお伝えしますね。
それは、許しの宣言をしてあげるんです。
深呼吸して
目を閉じて
リラックスできたな、と思ったら
自分に向かって宣言します。
「私はすべてのことから許されています」
「私もすべてのことを許します」
「私は私を幸せにします」
この3つをしっかり声に出して言ってあげてください。
結構、効果ありますよ!
試してみてくださいね。
でも、一番いいのは、安心安全を感じられる場で、自分が罪悪感を持っていることについて話してみることです。
恥じて誰にも言えていなかったかもしれないけれど、勇気を出して誰かに話してみると、それだけで楽になったり、そんなに自分を罰しなくてもいいかもしれない、と思えることがあります。
私はセラピーに来てくださるクライアントさんのどんな告白も、一生懸命に生きている証だと捉えているし、話してくれてありがとうという感謝が湧いてきます。
勇気をもって自分と向き合っている人は美しいです。
心からのリスペクトを贈ります。