あなざわゆきです。
セラピーの事例をご紹介しますね。
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「夫が家でゲームばかりしていて、イライラする」
そのような主訴で始まったセッション。
そのような主訴で始まったセッション。
具体的にお話を伺っていくと、決して旦那さんはゲームばかりをしているわけではなく、一定の家事もこなしているし、やることはやっていらっしゃるようでした。
事実を整理していっても、クライアントさんの旦那さんに対するイライラは変わりません。まぁ、そういうものですよね笑
セラピーでは、まず、一番感情の高まるところを見つけにいきます。
どんな言葉に、
どんな態度に、
どんなタイミングに
一番イライラするんだろうね。
クライアントさんが、ちょっと寂しそうなお顔になっておっしゃいました。
『「ちょっと待ってて」という言葉が嫌いです』
何か話しかけても「ちょっと待って」と言ってゲームをし続ける夫を見ているとイライラしてくるんです。
私よりゲームが重要なの?
なんで私を優先してくれないの?
今度は、湧き上がってくるイライラから逃げないでじっと感じていると、そこに母親の姿が重なっていきます。
——-あぁ、子供の時もそうだった、母はいつも何か忙しそうで、私の話をちゃんと聞いてくれなかった。
子供の視点で母を見ると、母の真正面の表情が出てこない。
後ろ姿とか横顔とか。
目が合わない母親の姿。
「寂しいよ。
もっと私と遊んで」と言いたいけど。
一方で母親が私に時間を使うと、お母さんは仕事ができなくなってしまう。
お母さんを困らせたくないから「もっと私を見て」って言えない。
クライアントさんは、幼い頃からお母さんを気遣って、本心を言えずに甘えられないでいたのです。
その子供時代に感じていた寂しさと、旦那さんとの間で感じる寂しさがとてもよく似ていました。
旦那さんがゲームに熱中していると、自分は大切にされていないと感じて寂しくなっていらしたんですね。
旦那さんへのイライラは、子供の頃に感じていた寂しさの再生だったんです。
今起きている問題を掘り下げていくと、子供時代の傷が癒えていないことが原因だということが結構あります。
その時に感じていた寂しさや悲しみや怒りは、エネルギーとしてずっと消えることなく自分の中にためこまれているんです。
そんな古くて重い感情さんたちに出会えたら、
「お疲れ様だよー」と言って、抱きしめてあげてください。
ネガティブな感情エネルギーを成仏させてあげることができたら、今、問題だと感じていることの見え方がガラッと変わるはずです。